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「ご当地電力はじめました!」高橋真樹 (岩波ジュニア新書/15/1)を読む

 目下の電力自由化問題に、庶民目線で書いた一冊。

まずは、地域をどう活性化するかという大命題を前提に、地域電力問題を取り上げる。

 当然ながら現在なお進行形の電力事情について、丹念に全国の地域にわたり、具体的事例を調査し、それを活き活きと伝える快著。

 日本の将来が見えてくるかのような感じが素敵。

 

▶出版社より

全国のご当地電力 第1章 エネルギーをとりもどす 工作体験で、エネルギーを身近にする DIYで町づくりをする藤野電力 ご当地電力は何をめざすのか? みんなでエネルギーをつくる時代があった 地域の力を掘りおこせ! 第2章 誤解だらけのエネルギー エネルギーをめぐる誤解 「エネルギー=電気」ではない 自宅の燃費を知る エネルギーの大半は捨てられている 自然エネルギー利用は、省エネとセット 「原発が止まったから日本が赤字になった」はまちがい? 第3章 コミュニティパワーで国を動かす 「自然エネルギーなら何でもいい」というわけではない つくることが目的になってはいけない 市民が参加してつくった巨大風車-デンマーク 地域の発電所が国を動かした キーワードは「コミュニティパワー」 「化石燃料の国」で-オーストラリア コミュニティで愛される「ゲイル」 日本にもある市民風車 「おひさまの町」を実現した 第4章 福島が変わった 原発事故で変わった福島県 自然エネルギーなんて役に立たない? オーストラリアを訪れた南相馬の中学生 福島で動きはじめたご当地電力 ソーラーシェアリングで農地を活かす-南相馬 手作り発電所をつくるボランティアツアー-いわき エネルギーの植民地から自立する-会津 福島の全電力をまかなう構想も 第5章 全国に広がるご当地電力 ご当地電力は地域や人によってちがう 持続可能な「ほうとく思想」-小田原 自然エネルギーを地域のメリットに かみ合わなかった市民と行政-宝塚 立場のちがいを活かした「宝塚モデル」 合い言葉は「小学校を残そう」-石徹白 エネルギーと地域づくりは一体 地域のみんなが出資する発電プロジェクトへ 都市部のキーワードは「ヒト」-多摩 大学生がコミュニティを盛り上げる 一軒の屋根から広がった「相乗りくん」-上田 過疎地の危機を救う「コミュニティハッピーソーラー」-徳島 第6章 ご当地電力ネットワークでエネルギーシフト! ご当地電力のネットワークができた エネルギーの生産者と消費者をつなげたい 「電力自由化」でどうなるのか 最大のポイントは「発送電分離」 国や電力会社の動きに注目する 第7章 はじめよう! 一人一人にできること 高校生が世界につないだ太陽光 太陽の力で武道館ライブ! ソーラー・ブドウカンからはじまった変化 知恵と創造力が、ぼくたちの未来を変える エネルギーを賢く使うため、あなたにできる15のこと 推薦図書リスト あとがき
大多数の人たちの便利さのために、だれかが犠牲になるシステムから卒業するときがきた!みんながエネルギーをつくり、自分で選んだ電力会社と契約して、自然エネルギーを使いこなすことのできる社会はまもなくやってくる。そのカギをにぎるのは…。日本の各地で力強く動き出した市民主導の「ご当地電力」を紹介する。
▶著者紹介    〈高橋真樹〉1973年東京生まれ。ノンフィクションライター。放送大学非常勤講師。平和協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞。著書に「観光コースでないハワイ」「自然エネルギー革命をはじめよう」など。