久米宏の<ラジオなんですけど>を聴く

TBSのこのラジオ番組は初めて聴いた。ゲストとして推理作家赤川次郎がはじめてラジオ番組に出るとのことで、関心があった。

赤川次郎は、岩波書店のPR誌「図書」に連載をしていた。毎回聴きに行った音楽会の話を愉しく語ると、その後にガラリと変わった社会批評を続けるのが、なかなかに鋭く興味を持ったという経験がある。

今日のラジオでも、久米と赤川の社会寸評対談は、現在のマスメディアに対してかなりに辛辣だった。ポイントはメディアが現政権に阿り、本来メディアが果たすべき國の政策批評を放棄し、権力の意向と発表をただ単純に垂れ流している、と云うこと。

すでに、戦前の社会になりつつある現代を危惧することではまことに同感で、このような番組もいつまでつづけられるのか心配だが、二人の名前は歴史にキチンと残されることだろう。(16/6)