2016-01-01から1年間の記事一覧

<ノーベル賞、大隅さんに授与 生命の新分野、扉開く>東京新聞16/12/11

【ストックホルム共同】2016年のノーベル賞授賞式が10日夕(日本時間11日未明)、スウェーデンのストックホルム市内のコンサートホールで開かれた。医学生理学賞の大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)にカール16世グスタフ国王がメダルと賞状を…

<ノーベル賞・大隅さん、若手研究者にエール 「一回だけの人生、挑戦を」>東京新聞16/10/5

「昨日から取材続きで寝不足。家で一杯飲めば実感が湧くと思う」。ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった東京工業大栄誉教授の大隅良典(おおすみよしのり)さん(71)は四日、研究室がある横浜市緑区の同大すずかけ台キャンパスで開かれた会見に妻の萬里…

<国内最速のスパコン始動…「京」の2・2倍>16/12/02/ 07時36分/読売新聞

東京大学と筑波大学は1日、計算速度が国内最高のスーパーコンピューター「オークフォレスト・パックス」の運用を始めた。 最大で1秒間に約2京5000兆回(京は1兆の1万倍)の計算ができ、理化学研究所の「京(けい)」(神戸市)の計算速度の約2・2…

<人間科学の百科事典>A5判・802頁  本体20,000円+税 ISBN978-4-621-08830-2 丸善出版株式会社

本事典の特長 ●人間科学領域で用いられる重要な中項目257を選定。 ●家政学、体育学、看護学などのヒトをあつかう学問・研究分野から、住宅、家電品などの製品開発・設計まで幅広く網羅。 ●全項目2~3ページ読みきりで、読みやすい構成。 日本生理人類学会 編…

<歴史上の人物の身長(2010年8月30日 読売新聞)>

「科学のスパイスで、歴史を楽しむ」というコラムを、科学部長谷川聖治デスクが書いている。 <山梨県甲州市に住む歴史研究家、矢崎勝巳さん(70)は、自宅敷地の測量をしていた5年前、「身長を割り出せば、自分と置き換えて考えるだろう。写実的な肖像画…

<最大の危険地帯は南関東! 『週刊MEGA地震予測』ユーザー大会で発表>

先月、2016年9月25日に東京・青海の日本科学未来館で開催された、地震科学探査機構(以下、JESEA)が発行するメルマガ『週刊MEGA地震予測』の第2回ユーザー大会。その席上、日本最大の地震予測メルマガとして震度5以上の地震を幾度も的中させてきたJESEAか…

<ダムから8億トンの温室ガス 世界排出の1・3%と試算>

▶共同通信/2016年(平成28年)10月17日 [月曜日] 【ワシントン共同】世界に約100万あるダムの貯水池から排出される温室効果ガスの総量は、二酸化炭素(CO2)換算で年約8億トンとの研究結果を、米ワシントン州立大のチームが16日までにまとめた。世界の温室…

<海保「灯台放送」が終了へ 船に気象情報流し67年>

<信毎web> 海上保安庁が沿岸を航行する船に風向きや風速といった気象情報を提供するラジオ放送「船舶気象通報」が30日正午で終了する。1949年の開始以来67年間、船舶関係者や無線愛好者から「灯台放送」と呼ばれて親しまれてきたが、スマートフォン…

<木星の衛星エウロパ、表面で水噴出か 高さ200キロ>

<朝日新聞>ワシントン=小林哲(2016年9月27日11時00分) 米航空宇宙局(NASA)は26日、木星の衛星エウロパの表面で、間欠泉のように水が噴き上げられたとみられる現象をハッブル宇宙望遠鏡による観測で見つけた、と発表した。探査機が近づいて間欠泉の…

<38億年前の大陸誕生を再現? 西之島、安山岩で組成>

<朝日新聞>野中良祐(2016年9月27日18時38分) 噴火によってできた小笠原諸島の西之島が、38億年前に地球で大陸が誕生した過程を再現している可能性を示す研究を、海洋研究開発機構のグループが発表した。27日、研究成果が英科学誌サイエンティフィック・…

<8300年前の埋葬人骨を発掘 縄文人の生活実態解明へ>朝日新聞(16/9/19)

縄文時代の居家以岩陰(いやいいわかげ)遺跡(群馬県長野原町長野原)から出土した人骨が、約8300年前に埋葬されたものであることが分かった。発掘調査を進める国学院大学によると、埋葬人骨としては国内最古級だという。確認されただけで6体の人骨が…

『 心はどのように遺伝するか―双生児が語る新しい遺伝観 (ブルーバックス00/10)

遺伝現象について、それは生理的な遺伝子と社会的環境によって発現するということ。極めて常識的によくわかる。しかし世間にはこのことについても、どちらかの事象に偏った見解が多々あるようだ。このようなことは普通考えもしないで過ごしているが、改めて…

『動物園というメディア』渡辺守雄ほか(青弓社00/8)を読む

動物園とは何か,と聞かれても明確な答えはできなかったと思う。あそこは自分が子どもの頃に連れて行かれ,結婚後に自分の子ども(そして孫)をつれて行くところだ。何の為に,それは野外リクリエーションだろう。 この一冊は,動物園が情報発信基地として何を…

『脳の老化と病気』小川紀雄(講談社ブルーバックス99/2)を読む

サブタイトルは<正常な老化からアルツハイマー病まで> もう老化もかなりの段階に達して,いまさらこういうものを読んでも手遅れ感があるのだが、このサブタイトルにもある<正常な老化かアルツハイマー病か>については矢張り関心を持たざるを得ない。 著者に…

『悩ましい翻訳語/科学用語の由来と誤訳』垂水雄二(八坂書房09/11) を読む

翻訳の現場では,異国のこの単語をどんな日本語にするかが重要なことになるのは常識。そしてなかでも科学的な分野では,量子力学にせよ分子生物学にせよ、そのイロハから背景を最低知らなければ翻訳はできない-と著者は語る。著者は京大の大学院理学研究科…

『動物と人間の世界認識』日高敏隆(ちくま学芸文庫07/9)を読む

サブタイトルが「イリュージョンなしには世界は見えない」。 動物の世界認識は,ほぼ遺伝的に決定されている。著者はネコやモンシロチョウ,ハリネズミやカブトムシ,ダニなどの生態観察から,彼らにはかれらの認知する独自の世界があると言う。 彼らの感覚で…

『かけ算には順序があるのか』高橋誠(岩波科学ライブラリー11/5)を読む

いま小学校では、かけ算の式の順序が違うと答えは○で式は×になるという。 (戦前の小学校/国民学校ではどうだったか記憶に無いが) 小学校でのかけ算の教え方や中国や日本での九九の歴史を探り、また算数の始まりから見えてきた、分離数や連続量の世界を示す-…

『宇宙は本当にひとつなのか-最新宇宙論入門』村山斉(ブルーバックス11/7)を読む

宇宙創生のカギをにぎり、しかも宇宙を構成するエネルギーの96%を占める未だに謎の暗黒物質や暗黒エネルギー。そこから宇宙とはいったいどのような姿をしているのか、その宇宙はわれわれの見る一つに限られているのか。いや実は,ということで多次元宇宙と多…

「ご当地電力はじめました!」高橋真樹 (岩波ジュニア新書/15/1)を読む

目下の電力自由化問題に、庶民目線で書いた一冊。 まずは、地域をどう活性化するかという大命題を前提に、地域電力問題を取り上げる。 当然ながら現在なお進行形の電力事情について、丹念に全国の地域にわたり、具体的事例を調査し、それを活き活きと伝える…

< 脊椎動物の肺 起源は原始的な肺 魚の「浮袋」進化でなく>

東京慈恵会医科大などのチーム研究結果(毎日新聞2016年8月18日)の記事を見つけ、興味深く読んだ。(16/8/28) ヒトを含む陸上で生活する脊椎(せきつい)動物の肺は、魚の浮袋から進化したのではなく、魚類と陸上の脊椎動物の共通する祖先が持っていた原始的な…

『なぜ蚊は人を襲うのか』嘉糠洋陸 (岩波科学ライブラリー16/7)を読む

蚊について、微に入り細をつくす寄生虫学。 蚊も人を刺す蚊とそうでないものとがいるのも初めて知った。また伝染病のウイルスなどを体内に取り入れた場合、蚊自体が発症しないしくみも。平清盛から西郷隆盛および寺田寅彦などの症例をあげるなどサービス精神…

『恐竜はホタルを見たか』大場 裕一 (岩波科学ライブラリー16/5)を読む

サブタイトルは<発光生物が照らす進化の謎 >。 発光生物は何故発生したのか、それはどう進化したのか、何故陸上に少なく、海洋中深層に多いのか。これらについて未だ解明されないことが多い。著者は不明なことは不明としつつ、ひたすら発光生物を探求する。 …

『決着! 恐竜絶滅論争』後藤和久(岩波科学ライブラリー)を読む

恐竜はなぜ絶滅したのか?6,550万年前の白亜紀末,恐竜を含む生物の大量絶滅は大きなナゾであったが、2,010年3月<小惑星衝突>がその事態の引き金だった,という論文が科学雑誌サイエンスに掲載された。この本の著者もその論文の共同執筆者だった。 こ…

『動物と人間の世界認識』日高敏隆(ちくま学芸文庫07/9)を読む

サブタイトルが「イリュージョンなしには世界は見えない」。 動物の世界認識は,ほぼ遺伝的に決定されている。著者はネコやモンシロチョウ,ハリネズミやカブトムシ,ダニなどの生態観察から,彼らにはかれらの認知する独自の世界があると言う。 彼らの感覚で…

長崎原爆の日

<長崎 鎮魂の“万灯流し”、平和祈るなか米原潜 佐世保入り>とエキサイトニュースにタイトルがあった。2016年8月9日 21時07分(TBS News)。 以下記事は次の通り。 <原爆投下から71年となった長崎市では9日の夜、原爆犠牲者を慰霊する「万灯流し」が行われま…

<漱石>と私と

小学校(当時は国民学校)の5年になったころ、東京の空襲も時々繰り返されるようになり、國は<縁故疎開>を勧めていた。多分明仁天皇も皇太子の時分に、那須か奥日光に疎開したのもこの頃だったろう。 私は母の教え子が持っていた千葉の別荘に1時預かられた。…

沖縄戦の敗戦から71年

一般住民を強制的に巻き込み、19万人弱の戦死者を出した沖縄日本軍の敗北は、1945年6月23日に司令部の潰滅の時とされてもいる。 その当時、沖縄県の知事は沖縄人ではなかった。死を覚悟で大阪から赴任したのは神戸出身の嶋田叡(あきら)。県の行政…

2016-07-22 華麗なる花火の影 編集 テレビで花火師の苦心談が語られ、それらの花火が打ち上げられるのを見た。 殆ど一瞬の時間ながら、夜空に華麗なストーリーを持ってなかなかの迫力。万里の長城やピラミッドを築き遺した事業も、歴史的に貴重な遺産だが、…

「元海兵隊員による残虐な蛮行を糾弾!被害者を追悼し、海兵隊の撤退を求める県民大会」開かれる

「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が主催で、6月19日、那覇市の奥武山(おうのやま)陸上競技場で開かれた。参加者6万5千人。 この怒りに呼応して、<いのちと平和のための国会行動>が、ひらかれ沖縄から駆けつけたオール沖縄会議の大城悟さん挨…

久米宏の<ラジオなんですけど>を聴く

TBSのこのラジオ番組は初めて聴いた。ゲストとして推理作家赤川次郎がはじめてラジオ番組に出るとのことで、関心があった。 赤川次郎は、岩波書店のPR誌「図書」に連載をしていた。毎回聴きに行った音楽会の話を愉しく語ると、その後にガラリと変わった社会…