<国内最速のスパコン始動…「京」の2・2倍>16/12/02/ 07時36分/読売新聞

東京大学筑波大学は1日、計算速度が国内最高のスーパーコンピューター「オークフォレスト・パックス」の運用を始めた。

 最大で1秒間に約2京5000兆回(京は1兆の1万倍)の計算ができ、理化学研究所の「けい」(神戸市)の計算速度の約2・2倍となる。

 新しいスパコンは、富士通が超高性能な部品などを使って製作した。東大柏キャンパス(千葉県柏市)に設置され、開発費は5年半のリース料も含め約72億円。実験的な運用を経て、来年4月から地球の大気の状態のシミュレーションや素粒子の研究など、高度な計算が必要な分野で活用される。

 11月に発表されたスパコンの計算速度を競う世界ランキング「TOP500」では、「京」(7位)を上回り6位になった。